中小企業でもできるSEOの基本！　　　　　　〜SEOの効果について〜

ご訪問ありがとうございます。この記事はデジタルマーケティングに興味はあるけれど、中々忙しくて対策に取り組めない、取り組みたいけれど基本がわからないといった中小企業の経営者、中小企業のＨＰ担当者の方に、SEOのごく基本的な知識をわかりやすく解説したものです。
SEOにも様々なレベルがありますが、今や、企業規模に関わらず、Ｗｅｂ上で認知を得ることは、ビジネスを円滑に行う上で必要不可欠なものとなっており、SEOは避けて通れないものとなっています。
あなたの会社もSEOレベルのチェックを行い、SEO対策に着手しましょう！

SEOとは？

SEO（エス・イー・オー）とは、Googleの検索エンジンにあなたのＷｅｂサイトを上位表示させるための各種対策です。
Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」と訳されます。
「検索エンジン最適化」とは、検索エンジンにあなたの会社のWebサイトを正しくに認識してもらい、ユーザーが検索した時に、検索結果にあなたのWebサイトを上位に表示させるための各種施策のことです。上位に表示させるためには検索エンジン（上位表示を決めているロボット）が理解しやすいようサイトを改善していくこと等が必要となります。

インターネットで検索する場合、検索エンジン (通常は Google)は最もできが良いと判断した順に検索結果を表示します。ユーザーの 80% は 1 ページ目までしか見ないので、ユーザーに認知されるためにはSEOによる上位表示が非常に重要になってきます。
あなたの会社のWebサイトを、検索するユーザー（見込み顧客）のニーズを満たすものに改善して、見つけてもらいやすくするためは、あなたの会社のWebサイトページが上位表示される事が必要です。そのために、検索エンジンのルールに沿って、検索するユーザーが利用しやすいものにあなたのWebページを改善していくことがSEO対策となります。

SEO＝Googleアルゴリズムとの終わりなき戦い！

SEOはGoogleアルゴリズムとの終わりなき戦いです。戦いではなく、本当はGoogleアルゴリズムとの調和なのですが、SEO担当者にとって厄介ことはGoogleアルゴリズムは年に２回〜４回アップデートされることです。
SEOとはGoogleエンジンに如何に気に入ってもらうかの勝負なのですが、Googleエンジンは移り気でその判断基準を頻繁に変更します。（アルゴリズムアップデート）結果としてアップデートの度に検索順位の大きな変動が起こり、SEO担当者は、新しい基準に自社サイトをアジャストさせるため眠れない日々が続きます。
Googlがアルゴリズムのアップデートを行う理由はいたってシンプルで「ユーザーが探している良質なコンテンツをより早く提供すること」です。ユーザーがより良質なコンテンツを見つけるためにGoogleは毎日アルゴリズムを改良しており、数ヶ月に一度おこなわれる大規模な改良がGoogleアルゴリズムアップデートと呼ばれています。
度重なるアップデートにアジャストしていくためには、検索順位を上げるためだけの小手先の対策ではなく、より本質的な対策＝良質なコンテンツを作成することが、益々重要になっています。

Googleは何を目指しているのか？

上記の通り、小手先のSEO対策はアップデートに駆逐されていくので、せっかくSEOを行うのであれば、より本質的な対策を行うべきです。
ではより本質的な対策とはどのようのものでしょうか？
Googleが何を目指しているのかを知り、Googleの考え方にベクトルを合わせることがその答えではないでしょうか？
Googleが目指しているものは、企業理念で知ることができます。

Googleのミッションは「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。」
ビジョンは「1クリックで世界の情報へアクセス可能にする。」
そしてバリューはGoogleが掲げる10の真実に述べられています。

GoogleHPより

Googleが掲げる10の真実とは

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

上記から読み取れるSEOの真髄は「ユーザーの利便性を第一に考えること」この一点に凝縮されています。

SEOとリスティング広告の比較

	SEO	リスティング広告
概要	Ｗｅｂサイトの構成、内容を改善することにより検索順位を上げる	特定のワードに課金することで検索上部の広告枠に広告分とＷｅｂリンクを表示させる
表示形式	365日24時間掲載	予算設定により制限あり
効果	即効性なし・継続性あり	即効性あり・継続性なし
コスト	無料（但し、対策費用は必要）	有料
クリック率	上位表示されるとかなり高い	低い
特徴	上位表示されると非常に強力であるが、成果が出るまでに時間がかかる。競合者が強い場合は成果を出すことが困難なケースもある	即効性があり、コントロール可能だが、費用がかかる

SEOは成果を出すのに時間はかかるが、定着すると効果が持続します。一方、リスティング広告は即効性があるが費用がかかり、継続性もないことが特徴です。

中小企業はSEOに取り組むべきか？

中小企業がSEOを取り組むがどうか考えるためにメリット・デメリットを整理してみました。

メリット	デメリット
・検索流入が増える ・長期的には低コスト ・質の高いユーザーの獲得 ・ITリテラシーの向上、人材育成 ・SEO対策を行ったサイトは資産となる ・企業ブランドの向上、企業信用の向上	・成果が出るまでに一定の時間と人的コストがかかる ・即効性はなく、効果が得られるまでに時間がかかる ・検索エンジンのアップデートへの対応が必要

結論から言うとすべての中小企業はSEOに取り組むべきだと思います。但し、取り組むべきレベルはＷｅｂサイトの目的によって異なりますが、すべての企業にとって対外的に信頼感を得ることが出来るレベルは必要です。

SEOレベルと主な対応法方法

以下の表にSEOのレベル（勝手格付け）と主な対応方法をまとめてみました。

SEOレベル	状態	外部評価（Webの世界）	主な原因	対応策
番外	HPがない	存在が確認できない	知識不足	HPを作成。スモールビジネスであれば、ファイスブック、Twitterでの代替もあり。
★	HPを作成したが、名称＋地名で検索してもでてこない	URLを知らない人にとっては存在を確認できない	検索エンジンがHPを認識していない	Search Consoleでインデックス登録 その他の対策はこちらを参照してください。「自分のサイトが検索しても出てこない！その解決法」
★★	名前＋地名で検索できるが順位が低い	あなたを知っている人が頑張って探すとたどり着ける	HPの評価が低い	サイト内容の充実 タイトルの見直し
★★★ （対外的に信頼感を得る事ができるレベル）	名前で1ページ目表示されるが、キーワードでの流入はごく少数	あなたを知っている人はすぐにたどり着けるが、知らない人が訪問することはまれ	キーワードの選定の失敗 コンテンツの力不足	・キーワードの競合調査 ・コンテンツの充実
★★★★	ロングテールキーワードでは上位表示、キーワード流入はそこそこある	ニッチな分野（ロングテールキーワード）においては有名サイト	キーワード選定 コンテンツの質	・競合調査 ・コンテンツの質の向上
★★★★★	ビックワードで上位表示、キーワードからガンガン流入	業界内有名サイト	1位表示との戦い	・大企業のレベル、人・物・カネ・情報の総力戦

一般的な中小企業で、HPでの集客を目的としていない企業が目指すべきレベルが★★★、HPでの集客を目指している企業が目指すべきレベルが★★★★〜★★★★★となります。

中小企業が自社でも行える主なSEO施策

◯必須ツールの導入と現状分析

SEO施策を効果的に行うためには、各種ツールの導入が必須です。中小企業が導入すべき必須ツールとその概要は下記のとおりです。

①Google Analytics：通称GA。Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。アクセス解析とはWebサイトを訪れたユーザーの行動・特性などを分析することです。Google Analyticsでできることはたくさんありますが、主要な機能は以下の5つです。

• リアルタイムの利用状況
• ユーザーの基本属性
• ユーザーがどこから来たか
• サイト内でのユーザーの動き
• Webサイトの成果

②GoogleSearch Console：通称サチコ。Googleが提供する無料ツールGoogle検索でのウェブサイトのパフォーマンスが分析できます。検索順位、検索での表示回数、検索でのクリック数、検索でのCTR（クリック率）、検索クエリといったGoogle検索結果でのパフォーマンスを知ることができます。

③Googleマイビジネス：GoogleマイビジネスはGoogleが提供する無料ツールで、Google 検索や Google マップなど、さまざまな Google サービス上にビジネスや組織などの情報を表示し、管理することができます。主な機能は下記の通りです。
・店舗の基本情報を掲載
・店舗の写真を掲載
・口コミの管理・返信
・リアルタイムの情報を発信
・分析情報を閲覧
・無料のWebサイトを作成

◯短期的SEO施策

短期的なSEO施策は多々ありますが、その中でも最も基本的な対策は下記の通りです。

①タイトルには必ずキーワードを入れる

ページタイトル（h1タグ）とは、そのWebページの名前です。このブログでは「中小企業が知っておくべきSEOの基本！」がページタイトルで、検索結果では青い文で表示されます。
キーワードが、ページタイトルに入っていないと、GoogleはあなたのWebページをユーザーの検索キーワードと関連づけることができません。また、タイトルにキーワードが含まれないと、上位表示の対象にもならないため、必ず対象となるキーワードを入れてください。ページタイトルの文字数は30文字程度が目安です。

②見出しは構造を明確にしキーワードを入れる

「h2タグ」「h3タグ」といったhタグは、Webページの見出しに該当します。見出しはわかりやすい構造を意識し、対象のSEO対策キーワードや、そのキーワードに関連するキーワードをいれます。
このブログでは「中小企業が自社でも行える主なSEO施策」がｈ２タグで「◯短期的SEO施策」がｈ3タグとなります。「構造をはっきりさせる」「キーワードを含める」の2つがポイントです。

③各ページを適切に内部リンクする

Webサイト内のＷｅｂページをリンクさせることを「内部リンク」といいます。内部リンクすることで、ユーザーは関連するコンテンツを見つけやすくなり、必要な情報をより早く得られます。また、クローラーの巡回も促すことができます。

◯中長期的SEO

中長期的なSEOはＷＥＢ戦略をどのように行うかという観点になってきます。

①新規コンテンツの検討
集客を行うためには、競合との差別化が必要であり、オリジナリティのあるWebサイトを構築するには、「コンテンツ対策（コンテンツSEO）」が重要です。コンテンツSEOに有効な代表的な施策は下記の通りです。
◎ 企業ブログ
◎ ホワイトペーパー、eBookといったダウンロード資料
◎ 動画コンテンツ
◎ メールマガジン

②外部リンクを拡大する

内部リンクは自社内で完結しますが、外部リンクの獲得は難易度が高く、高品質なＷＥＢサイトからの外部リンクは検索結果により影響を与えるものと思われます。一方、相互リンクのみを目的としたパートナーページを作ることは、Googleよりペナルティ−の対象となりますでの、十分な注意が必要です。
外部リンクを獲得するためには、まず大原則として信用性があり、ユーザーにとって有益な情報が書かれているページであることが必要であり、そのためにも高品質なコンテンツの作成を行いましょう。

③ＳＮＳとの連携
SEOの外部対策では、外部からのリンクを増やすことで、サイトの質が高く、人気や信頼性があることを検索エンジンへ伝えます。その際に有効なのが、Twitterです。Twitterは匿名で投稿ができるため、有益なコンテンツは一気に拡散されていきます。ただし、有名人でない限り、一方的にツイートするだけでは拡散は期待できないため、日頃からTwitterアカウントを育てていく必要があります。
外部の人たちとコミュニケーションを多く取り、フォロワーを増やすことで、自然で質の高い被リンクの増加や、サイテーションを目指しましょう。

まとめ

SEOには日々の努力の積み重ねが必要であり、一朝一夕に効果は出ません。

だからこそ、SEOの対策がしっかりなされたサイトは大きな資産となり、資源が少ない中小企業にとって、良いサイトは極めて優秀な営業マンとなり、その効果は絶大です。
WEBの重要性が今後更に拡大するのは確実であり、中小企業にとっても、SEOはますますその存在感を高め、業績を左右する極めて重要な業務となることでしょう。

一方、SEOがわかる人材は日本全体でも不足しており、社内に対応できる人材がいないことが多いのではないでしょうか？新たにSEOの専門人材を採用することができれば一番ですが、中小企業がSEOの専門人材を雇用することは、予算の制約上なかなかハードルが高いのではないでしょうか？
SEOは専門の知識とノウハウが必要であり、またその知識とノウハウも日々アップデートが必要です。
SEOの重要性はわかったけれど、どうしたらよいかわからないというあなた。
是非「集客のデジマ」にご相談ください。

ライター：　ししまる＠中小企業診断士☓１級FP技能士　https://twitter.com/v_sisimaru
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://moneyconsul.com